友人の葬儀は出来る限り時間を作って参列するのがマナーですが、その一方で移動距離の問題から参列が出来ないケースがあります。複数の地域を経由するほどの遠方の葬儀は時間がかかり過ぎることから、よほどの事情が無い限り参列出来ないのが普通です。
特に多忙な社会人であれば後日に挨拶状を送るなど、失礼を詫びる手紙を送るなどのフォローを行うことで当日の参列を避けるのが通例になっています。遠方の葬儀に参列する場合、現地での宿泊の有無を含めた滞在時間の設定は必ず事前に決めておくことが大切です。
仲が良い友人であっても故人の親族にとっては他人なので、挨拶回りなどの接待は後回しになることを把握する必要があります。また、通夜と本葬に続けて参列する場合であっても泊まる場所は親族が優先されるのが普通です。そのため、遠方に住んでいる場合は通夜か本葬のどちらか一方にのみ参列するのが混雑を避ける工夫になります。通夜も本葬も現在では故人を偲ぶ場として扱いは同等なので、一方だけに参列しても失礼にはなりません。どちらにも参列出来ない場合は後日に香典を添えて挨拶状を送るなど、故人の死を悼む気持ちを表明するのが友人としての務めになります。