家族葬というのは、ごく少数の身内のみで葬儀を済ませてしまうスタイルを言います。コストをかけたくないという人たちや、面倒事が嫌いだという人たち、さらには無宗教の人たちにはニーズが高くなっています。こうしたスタイルの小規模な葬儀を選択する人たちは、法事に関しても簡便に済ませる傾向が見て取れます。
たとえば一周忌にしても、できるだけコストをかけずに少人数で済ませる傾向が強いわけです。親戚で集まる機会があれば、一周忌は身内のみで簡便に済ませると伝えておくといいでしょう。いちいち連絡をするのも大変ですから、それが一番楽です。
地方では、まだまだしっかりとした法事をしなければ白い目で見られることも多いでしょう。しかし、東京のような都市部でなら、あまり気にされることはありません。親戚同士の付き合いが浅い場合が多いですから、問題にならないケースが多いです。さらに言えば、宗教色自体が都市部では徐々に薄れ始めています。都市部の、特に若い世代の人たちの間では、一周忌を重要視する人も少なくなってきているわけです。身内のみで済ませると伝えても、今の時代だからということで納得してもらえるケースがほとんどです。コンパクトな葬儀や法事は、経済的にメリットが大きいのがポイントです。とにかく支出を減らしたい場合には、最良の選択肢となることでしょう。今後は、むしろこうしたコンパクトな葬儀や法事が、メインストリームになっていくことと予想されています。